ゴルゴンゾーラ×ハチミツ>魔法の白い粉

疑り深いヤツになっちゃったのは~週刊誌のせいじゃないお前のせいでしょ~♪でも、真実を知ることが、全てじゃな~い♪

無知ゆえに恐怖心が膨れ上がる好例:あるいは学校における情報へのアプローチ法の教育がいかに重要か

 

 

 

なるほど、疑似科学に凝り固まった人VS医者ねw陰謀論の話でも触れたけど、これもまた「真面目な不勉強家」そのものって感じやね。

 

確かに、「高度な知識を当然のように要求する」、つまりメリトクラシーのような仕組み・発想にも問題はあるけれども、とはいえそんなに健康とか何やかんや気になるんだったら、学ぶ姿勢を持とうぜって話だ(ちなみに今回の件は、先の戦争について、構造解析をせず「悪魔化」することがいかに有害かという記事ともリンクしている)。

 

この辺りは、学校教育で全部教えることなんて当然できないし、また公報での周知もタテ割りになりやすいネットの特性=リーダビリティの問題で効果は極めて薄いんで(そもそも情報を受け取ったとて、信用するかは別問題)、結局は「物事を調べる時の基本的なアプローチの仕方」を学校で教えて、いくつか授業で実践してみさせるしかないんよな。

 

例えば「〇〇という出来事について調べてみよう」「△△については色々な情報があるけど、どれが確からしいかをみんなで考えよう」的な感じで、まず情報の集め方の説明、信用できる情報・信用できない情報の見極め方、収集した情報の集約の仕方、結論ではなく保留する(括弧に入れて決めつけない)思考法といったものを複数回に分けて行うと。

 

で、この中ではもちろん、ChatGPTが間違った情報をどのように吐き出してくるか(いわゆるハルシネーション)についても留意させる。つまり、誤りをさも正しいかのように発言し、かつそれを指摘しても平気で何事もなかったかのように振舞う言動を複数回見せて、鵜呑みにすることは危険なため結局自分でチェックをすることが必要であるという経験を積ませて免疫化することもできる(早い話、現在では使える領域が限られてくるのであり、魔法のランプみたいな便利アイテムではないことを認識させることで、濫用を防ぐ)。

 

まあ今のところ考えられるのはこのぐらいか。え、すでに大人になってさっきみたいな情報の取り方自体を教えるのが難しい人たちはどうするのかって?残念ながら、根本的な対策と言えるものはないっすね😇価値観が多様化・複雑化して、さらに共同体も解体が進んでネットはご存知の通りタテ割りと分断を促進させる特性を持っているので、流れを緩やかにすることはできるけど、止めることは無理なので。そしてこの傾向は、よく書いているAIの「進化」と人間の「劣化」が進むことで、ますます対応困難になっていくことだろう。

 

そういやChatGPTをパートナーにしようとする動きがパラパラ見られ始め、それへの対策が云々というネットニュースも見かけるが、まあこういうイタチごっこ(?)は規模が拡大こそすれ縮小・停滞することは考えにくく、またそれによりAIやそれが生成したものへの態度の違いも鮮明化してくるので、ますます社会の分断は進んでいくだろうと思われるわけだが、そういった傾向に少しでも掉さすという意味でも、前述したように、初等・中等教育のレベルにおいて、情報自体を教える領域は一定程度に抑え、むしろ氾濫する情報へのアプローチの仕方をこそ授業内で扱い、共有すべきだと思った次第。

 

以上。