生活
ほとんど汗ばむことがなくなって少しずつ秋らしくなってきたなと思ったら、雨を機会に一気に気温が下がったなあ。 まあしとしと雨は春と秋の入口における風物詩みたいなものだが、この雨が落ち着く頃にはすっかり肌寒くなっているのだろう。 もうこたつや布…
自分がまだ高校生だった90年代、徳川綱吉の生類憐みの令は社会的混乱を生んだいわゆる「悪法」として認識されていたように思える。 しかし現在では、戦国の気風を残す武断政治から文治政治への転換点を象徴し、また現代的な動物愛護の観点から一種「先進的」…
ほう、18世紀パリの裁判記録か。これはおもしろいな。以前マグナ・カルタについて取り上げたことがあるが、慣習法の適用はともかくとして、この時代でも万民法としてローマ法が参照されている点などは、ヨーロッパの法体系を考えていく上で興味を持つきっか…
そこは見事なまでのブルーオーシャンでした 一体いつから、この情報化社会で自分だけが同じ発想をするものと錯覚していた? 初期投資は低く抑えることができても、入りやすいために後から後から人が増えていくわけで、専業はもちろん兼業でやるにも大変な職…
「理科の授業が社会で役に立つと認識できていない小学生が半数いる」とかいう話で話題になったが、つまるところ「日常の疑問を論理的に説明・理解するもの」として認識されるようなツールとして認識されていないこと、もっと言えばただ餌のようにひたすら与…
神隠しの逸話は様々な地域に存在しており、その内実を人さらいとする説などは有名だが、それも含めて「共同体の外に越境することを、一種の超常的現象によるものとして理解し、対象を再び共同体へ包摂することを可能にする作法」てのは興味深いね。 まあこ…
広陵高校の件は、もっと事態が進展してから書こうと思っていたが、それなりに情報が出揃ってきたのと、敗戦から80年というタイミングでもあるので、本日取り上げておきたい。広陵高校にまつわる問題は多岐に渡るが、オールドメディアの報道も含めて思い出さ…
奇矯な行為に興ずることも難しい。 …はいどうも、ゴルゴンです。これだけ多くの記事を書いていると、アホな記事と固い記事の温度差で風邪を引きそうだ的なことを言われたりしますが、これには背景がありんす。つまり、安定した日常(というか社会)があって初…
日本人の幸福度が相対的に低いってのはよく言われることで、その原因は同調圧力などによって自己肯定感より自己否定(極端に言えば滅私奉公)の方が強くなりがちだとか、同質性が高い社会だから常に他者比較をしてしまうとか(まあブータンの例のように今では…
移民のことが今回の選挙では一つの焦点になっているが、もう一つのアピールポイントとして、やたら増税と生活苦のことが繰り返されているあたり、日常での逼迫した意識と不安、不満が鬱積してるのがよくわかる(まあそういう層を動かしたいって選挙戦略なん…
「社会に出たら理科は必要なくなる」と答えた高校生が45.9%に及んだ、というのは先ごろニュースになっていた(韓国は33.5%、米国は27.6%、中国は17.6%)。 これに関して問題視する声も散見される。というのも、先ごろの「7/5の大災害」はもちろん、 疑似科学…
21世紀の時代に、科学的根拠の乏しい漫画の影響で、「災害だ!」「滅亡だ!」とここまで右往左往する人たちがいるってことに驚きを禁じ得ないわ。 まあ自分も疑似科学のことには何度か触れているし、SNSなどによる分断とエコーチェンバーで容易に釣られやす…
がおう氏の件、影響の拡散はえーな。一週間と経たず、あちこちで担当交替などの動きが出ているわ。まあ告発や告訴だけあって係争中の事案というわけではなく、本人が認めた上に廃業云々の話までしてるくらいだから、昨今の企業の動きを見ていれば当然のこと…
この動画を見て、脳神経内科で医者の友人夫婦が、「病名がつくとまだ安心する」という話を昔していたのを思い出したわ。 これって言葉尻だけ聞くと「病気なのにけしからん」とか「何てサイコパスなんだ」みたいに感じるかもしれないが、そうではなくて、病…
「清貧」が大事だとか何とか言われていたのは2010年代だったと記憶しているが、最近では全くそのような言説は見かけなくなった。まあコロナ禍や戦争に伴うインフレ、円安の進展、コメ不足などでどんどん生活が逼迫してきている状況でこんなことを言おうもの…
いや~、いわきサンまじパネーっすわ!嘘(不祥事)を誤魔化そうとしてもっと大きな嘘(隠蔽)が必要になるって、それよく言われてることだから!!て話だが、いざ自分の事になると保身+温情という名の視野狭窄でヤッちまう人間が後を絶たないんだよなあ。まあ…
なるほど、疑似科学に凝り固まった人VS医者ねw陰謀論の話でも触れたけど、これもまた「真面目な不勉強家」そのものって感じやね。 確かに、「高度な知識を当然のように要求する」、つまりメリトクラシーのような仕組み・発想にも問題はあるけれども、とは…
昨日は河合塾で起こったストライキと、それに対する反応を法社会学的な観点で考えてみる、という記事を書いた。その時にはあえて触れなかったけれども、ストライキの権利つまり「団体行動権」というのは労働基本権として中学の社会(公民)で習う知識の範囲で…
河合塾の労働組合が会社側との賃上げ交渉で合意に至らず、授業内で15分のストを行うに到った、というネットニュースを何度か目にしていた。 ただ、自分がむしろ興味を引いたのは、この問題に関する語り方を通じて憲法などへの解像度とその差異を浮き彫りに…
「是々非々」というのは、それぞれの良い点・悪い点を正しく抽出・評価するということで、その割合は1:9であることもあれば、8:2であることもあるし、4.5:5.5ということもあり様々だ。だから例えば、「基本的にAの立場が正しいと考えるが、この部分とこの部…
少子化対策少子化対策と世間ではかまびすしく言われてるけど、その複雑な(複合的な)原因を理解してないから、対策も取り違えるどころか、愚にもつかない精神論まで飛び出すんだよなあ。果たしてこれは、希望を持たせようとして自分も沼にハマっていく大本営…
先日、東浩紀が語るコスパ思考の話を紹介したが、そこで言われていることは、「若者のコスパ思考」と言われているが、実は年を取る自分のできる領域がわかってどんどん「ムダ」を削ぎ落していくコスパ思考になっていき(限界が見えてチャレンジしなくなる・…
うーむ、やはり学校での金融教育、というか経済感覚にまつわる教育は必須よな(「経済感覚」という表現は抽象的だが、ここでは税制度などを含めた「社会の仕組み」ぐらいの意味合いで書いている)。学校で教わる事柄って、いつ役立つかはわからないが、「知っ…
端的に言えば「単なるアホ」ちゃうか?という趣旨の話を以前書いたことがある。 それはなぜかというと、この動画で述べられている「断られ方と優秀な営業マン」の話にも繋がるのだが、自身が高いパフォーマンスを発揮して利益を得るためにも(つまり自分のた…
「高校生のなりたい職業1位は公務員」という調査結果を聞いて驚くのは、自分が無知蒙昧だと宣言しているようなものであり、もう少し考えて発言した方が恥をかかずに済むのではないだろうか。 これには二重の背景がある。一つは、2019年の記事で述べたよう…
「財務省解体デモ」と呼ばれる現象が一部で取り沙汰され、「いよいよこれで変わる」とか、あるいは「こんなもので変わりなんかしない」とか言われているが、多少のグラデーションがあるとは言え、前者は陰謀論的なるものの全肯定して100とみなすなら、後者…
閉鎖空間と集合愚のコンボじゃどうにもならんわ( 。∀ ゜)て話やね。 あ、何の話かっていうと、「地元にやってきた酪農ヘルパーの女性がみんな去ってしまう理由」ってヤツで、酪農やら農業がやりたくてやってきた女性をよってたかって家業の嫁候補として無理…
「定年後の開業が即廃業する理由」かあ(「大人のシルバニア」より引用)・・・まあ真面目にリーマンを勤め上げた後、趣味を褒められ気を良くして退職金+貯金を投じたまではいい。だけど、会社組織の中で決められた仕事だけやっていたこれまでと違い、コスト…
「真面目」って言葉で誤魔化してんじゃねーよ。