2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
以前「援助交際:大人の積極的関わり」において、援助交際への批判の中では買う側へのそれが(私の知り限りで)皆無に近いということを指摘した。 この見方が正しいとすれば、これは非常に奇妙なことだ。買う側がいなければ援助交際(むしろ少女売春というべき…
色々な人間とセックスすることや強姦魔を指して「動物的だ」とか「ケダモノ」などと言ったりするが、よく考えてみるとあれは奇妙だ。というのも、「動物的」とか「ケダモノ」と形容される性行為においては、「生殖」という目的意識が欠落しているからである。…
まあ読めばいいだけのことだが、孝之の例も挙げておこう。 (8月9日夜、病室での会話) ※未だ現状を認識できていない状態の遥に対して もう…いいよ。現実なんて思い出さなくていいよ。三年なんて経ってない。オレが…オレが戻るから。三年前に戻るから。 そ…
今まで君望に関して理論的なことを書いてきたが、何度も強調しているようにそのほとんどは本文に書かれている。その内容は、興味を持った方が(再)プレイして自分で確認してもらったほうが良いと思ったため、あえて書かなかった部分がある(決して手抜きじゃな…
※過去ログ「灰羽連盟と『実存』の表現」の続き 異世界と灰羽という設定によって、我々の世界の縛りからある程度自由になる。それはつまり、風刺や読み込みが過剰に行われる危険を回避することに繋がる(でなければ、あれだけ無邪気に「神」という言葉を出せた…
「超兄貴」や「課長王子」の田丸浩史が送る、ロリ・オタ・プーと三拍子揃ったダメ人間カズフサを主人公とする漫画、それがアフタヌーン掲載の「ラブやん」である! 恋愛を成就させる天使のラブやんが破壊&破戒的ダメ人間カズフサの担当になったからさあ大変…
就職へ向けて少し前から蔵書整理をしているが、今日は都丸書店へ洋書を売りにでかけた。 10冊ほど持ってき、値段のついたのは5冊のみで3500円だった。予想よりかは安いが、一度神田の古本屋の方では売れなかった代物なので、まあよしとしよう(少しで…
ちなみに物語の必然性よりも製作者の意図を中心に考えた場合、こんな推測も可能。 ・レナたちの行動や発言 =鬼編の展開と合わせて、彼女らが何らかの犯行と関わっている可能性をプレイヤーに疑わせる ・「二人の圭一」 =世界or圭一の異常をアピール。「祭…
一応皆殺し編で事件のあらましは判明したひぐらしだが、それでも前の話を思い返すと未解決の謎は多い。その中で大きなものは、例えば祟殺し編における圭一の行動である。そこで圭一は鬼隠し編のように暴走するのだが、(天文学的確立で)雛見沢症候群を発症し…
地獄少女に関する簡単な感想。しかし6話まで見た感想なので、その点を留意されたし。地獄少女公式HP 画像・雰囲気はすばらしい。特に「閻魔あい」の属する世界の風景は、彼岸花や昔風の民家などによって美しく演出されている。また、OP/EDテーマを含めて…
まじめな話は終わりにして不毛編へ。 学部の時の卒業式は出なかった。 徹マン明けで死んでいたからである それで今年こそは出なけりゃならんと思っていたが、行く時になって自転車がパンクしていることに気づく。 しかし電車では間に合わんので、パンクした…
今日は早稲田大学の卒業式だった。 学部と修士で合計六年在籍していたけれど、 ほんとにあっという間のことで、 気がつけば卒業という感じだ。 社会人になってから、 また戻ってくるかもしれないけれど、 とりあえず今はお別れだ。 ここで過ごした6年は、 …
「人間の可能性は無限大」という言い方がある。実際そんなことはありえないので、思考を限定しないための便宜的(もっと言えば功利主義的)な考え方であることは明白である。それを承知の上で、少しまじめに内容を考えてみようと思う。 「人間の可能性は無限大…
江戸時代において、春画や黄表紙などは取り締まりの対象となった。また、銭湯における混浴なども禁止されたと言われている。これらは「男女7歳にして席を同じくせず」という儒教倫理に基づいていると考えられるが、しかし実際の効果はそれほどかんばしいも…
乳はSHOCK!!の体験版をやったが、ある意味すげえ。レイとシュウ以外軒並み女ってのもスゴイが、特に拳太郎(ケンシロー)のキャラは凄まじい。 1.女たらし 2.卑怯 3.言い訳がましい 4.弱い もう笑うしかないっす。てゆうか計算してやってんだろーから…
昨日のことになるが、TBRLの5と6を受け取りに学校へ行った。TBRLというのは東洋文庫が発行している論文集のようなもので、神田信夫や衛藤瀋吉などのが出ているが、その論文校正に一時期関わっていたのでもらうことになったのだった。まあ学校に受け取りに行…
最近レビューを書くついでに再プレイしてるんだが、少しやっただけで再発見があるわあるわ。水月と水泳もその一つ。以前「本文からは水月が水泳を止めたことを後悔しているかわからない」などと書いたが、関連の記述を見落としてるくせに何をか語らんや、で…
蛍シナリオは孝之が蛍の誘いを受けるところから始まる。蛍が孝之を誘う理由も結構ムチャな内容だが、しかし孝之が蛍の誘いを受ける理由と比べればよっぽどましだ。それは必然性が無いなどというレベルではない。他のシナリオと明らかに矛盾しているのである…
※この記事にいたる前提は「君望:孝之の苦悩を理解するための視点」「君望:スケープゴートとしての文緒エンド」を参照。また、いきなりこの記事に飛んでくる人は少ないと思うので、説明はかなり省略する。 (シナリオの特徴)=人が死ぬ (シナリオの必然性)=…
世の中でどうにも不合理に思えるものは多々あるが、その中でも中元と歳暮は特に疑問を感じる。その時期になると、誰もが贈る品物を選ぶのに忙しい。しかし、自分の家などで見ていた経験からすれば、贈られてきた品物が全面的に歓迎されることはまずない。む…
近日中に図書館が使用できなくなることもあり、最近は古本を買いあさってきた。今日も近所の古本屋で『アラブ飲酒詩選』(岩波文庫)、『漫画の歴史』『中華人民共和国史』『イスラームの日常世界』(岩波新書)を購入(全部200円程度だったのでついつい買い込…
どうしても状況の極限ぷりが理解できない人、鳴海孝之の行動に強い反感を持っている人に提示する視点。単純にどっちの女を選ぶかではなく、各個人に抱えているものがあり、またそれぞれに対して孝之が持っている感情がある。それは単に愛情だけでなく、孤独…
現状に対して批判的な視点を持つことは重要である。しかし、それがしばしば過去の理想化を伴うという危険性にも留意する必要がある。 ◎伝統宗教の建造物(例えば古い神社や寺)と違って、新興宗教の建造物からは権力欲や金銭欲が想起されるとしたら、それはな…
もし魂を込めることなしに歌うのならば、それは「歌」ではなく、「歌詞を読んでいるだけ」と言うべきだろう。
こないだカラオケで(半分ネタだが)堀内孝雄の「はるかな轍」を歌ったことに関連して。 これは、確か5歳くらいの時にやっていた「田原坂」の主題歌だったりする。思えばこの頃は色々な二時間時代劇が放映された時期で、「忠臣蔵」「白虎隊」「奇兵隊」「五稜…
前回文緒エンドの意味について考えた。そして他のシナリオ・キャラの共通性を際立たせる目的があったという結論を出した。しかし、それによって文緒エンドがしっかりとしたコンセプトに基づいたよく出来た内容か、というとそれほど単純ではない。今回は、そ…
前回、宗教に対する態度などに関して比較する際、「信仰が篤い」という基準は恣意的なものになる危険性が多分に存在することを書きました。それについて、もう少し例を挙げておきましょう。 宗教には戒律がつきものですが、その内容は千差万別です。さて、こ…
五時まであるのに早くも歌い飽きた(´д`;前も少し思ったけど、もう徹カラできない体質になってるようだ(普通のJ-POPならCD聞けばいいことだし)。歌を聞くのは飽きてないが、歌うのは飽きた。それが俺の敗因…
あくまで私の印象ですが、少なくとも日本において、蝶は好かれ蛾は嫌われる傾向にあると思います(例えば、蝶を手に乗せる映像はありますが、蛾のそれはありません)。蛾との比較に限らず、蝶は虫の中で特別な位置を占めているように感じます。蝶はそれほど愛…
「日本人の無宗教」ということを考え本を読んでいると、時々気になることがあります。それが「信仰が篤い」という基準です。 どうも、「西欧と比較して日本人は信仰心が希薄だ」という見方が支配的な気がします。しかし、まったく違う宗教などの体系を持って…