ゴルゴンゾーラ×ハチミツ>魔法の白い粉

疑り深いヤツになっちゃったのは~週刊誌のせいじゃないお前のせいでしょ~♪でも、真実を知ることが、全てじゃな~い♪

2017-01-01から1年間の記事一覧

明治以降も続いたキリスト教忌避:年末お蔵出し其の肆

お暮れなさい、みなさま。今年最後の記事は日本人の「無宗教」に関する覚書でありますよと。 完成稿はすでに掲載したのでそちらを見てもらうとして、今年の後半でこの題材を考える上で改めて重要だなと思ったのは、比較宗教学の視点である。それは「日本=多…

憲法のくびき:比較憲法学により現状を相対化する

ハート様の著作を読む企画に賛同したものの、実際は忙しさにかまけてまだ一度も会合が開けていない状態である。とはいえ、こんな面白い対談を見つけたので掲載してみようと思う。 ここで語られているのは比較憲法学・比較法学であり、またアメリカ憲法やイギ…

性暴力の告発について

いわゆる「パワハラ」というものは、その場で抗議しなければ受け入れたことになるのだろうか?あるいは、ヤクザに脅された時などに、特に目立った抵抗をしなかった場合は受け容れたことになるのだろうか?あるいは、銃で金を出せと脅された時に、あらかじめ…

この世界の片隅に~水原の発言について~:年末お蔵出し其の参

寒い→眠りが浅い→寒い+もっと眠い→疲れたよパトラッシュ 的な状態になっているムッカーですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?誰かドラゴンボールの回復用カプセル(?)でも作ってくれんかのう(´・ω・`)まあそんなわけで(?)、元々予定していた記事がまだ…

ひぐらし、うみねこ、青空:年末お蔵出し其の弐

朝も眠いけど・・・夜も眠い!喪黒の福えもーん、起きたまま寝れる枕出してよ~と心の中でシャウトしつつ今までに食べたパンの枚数を数え続けるムッカーですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?まあ正直こういう感じのを二つ連続でかますと意図がバレバレ…

残り化す:年末お蔵出し其の壱

先日こたつ布団とカーペットを出してようやく越冬準備を終えたばかりのムッカーですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? そんなお蔵出しの季節ということで、記事についてもあれこれ延び延びになって埃をかぶっちまった者たちを陳列していきたいと思いま…

自由放任の錯誤と環境整備の重要さ

「それなら女子学院がいいんじゃないの?」と私は友人に返した。 それというのも、彼が自由闊達な学校に娘(当時1才)を入学させたいと言ったからである。彼は公立一貫校に入れたいと思っているようだが、(少なくとも私が知る限りのレベルで)各学校の生徒会長…

コップ頭は俺の息子!

「~は俺の嫁」という文言(「愛情表現」という名の妄言w)は世にいくらでも見られる(見られた)が、一方で「~は俺の息子」とか「俺の娘」といった物言いは管見の限り皆無なのは一体どういうわけか?「おそ松さん」の押し松などを女性が「うちの子」とかいっ…

中間管理職トネガワ:理外のバックドラフト!

このブログでは無論、というか言うまでもなくトネガワの活躍を激賞してきた。だが、本編つまり「カイジ」とのクロスオーバーが描かれた以上、時に絶妙なネタを繰り出しつつも、いずれ近いうちに終焉を迎えるだろうと思っていた。ゆえに、女性黒服登場という…

ダイバーシティの神髄

シーザードラクエ5の萌えキャラつったらさー、ビアンカ・フローラ・デボラの中で誰が一番だと思う? ロビン シーザーも、もしかしてベラ推しとか!??小さいころ実は好きになってて、再会した時には結婚してる・・・みたいな裏設定とかあったら危険な香り…

おらが春、あるいは人間錯覚者の独言

きせいちゅう お年玉もて ソープいき 泡塗成蔵 問:下線部分の表現技法の名称とその内容について、簡潔に説明しなさい。

終末の少女

こないだ「cuphead」を勧めてくれたIくんに「Lisa」シリーズを紹介され、早速ダウンロードしてプレイ。 いかにも「ゆめにっき」継承作品という感じだが、主人公の出で立ち、living roomで男に見つかったら部屋に連れ戻されるなどabuseを伺わせるダークな雰囲…

そんなに他者をコントロールしたきゃセクサロイドでも買ってろ

AI

俺は鈴木涼美や岡崎京子、峰なゆか、 瀧浪ユカリ、菜摘ひかるなどの作品を読んできたが、そこで描かれるものにはしばしば納得し、またそれゆえ大いに笑うことが多い。 では何に納得し笑うのか?一つは、男たちの他人を所有できるという思い込みやそうしたい…

地獄の沙汰もエロ次第

その庶民的味わいをトネガワと共有せよ

まさかの、焼きそば×トネガワ・・・曲がりなりにも巨大グループの役員というエスタブリッシュメントが庶民的焼きそばを嬉々としてすする様は、それ自体がギャップとおかしみを生み出す、まさに悪魔的発想! ってただトネガワの絵が載っとるだけやんけ。こん…

二「膠」対立からの脱却

前にも書いたことだが、性善説や性悪説と聞くと、実に頭が悪いと私は感じる。というのは、それらでしばしば提示される事例自体はありえるとしても、それらが(他の事例に先んじて)人間の「本質」であるという根拠は何もなく、単なる信仰告白にしか思えないか…

優しき大量殺戮者たち

「日本人は自然を愛する国民だ」とか「動物といった人間以外のものに対する同情が深い」というような言説を耳にすることがある。なるほど何でもすぐにキャラクター化する行動・思考からはそのような特徴を感じられなくもないが、それ即ち「善」であるかと言…

カラー映像の「身近さ」が作る熟考の契機:マリアナ沖海戦・本土空襲

特攻の映像などはよく目にするが、それでも白黒だと遠い世界の出来事であるという印象がぬぐい難い。非常に稚拙な話ではあるが、自分の視覚と同じカラー映像だと、日常との連続性が感じられ惨劇の臨場感も全く違ったものとなると思うのだ。これはマリアナ沖…

コップ頭どもの狂想曲

同僚のIくんに勧められて「cup head」のtrailerを見てみる。なるほどこれはおもしろそうだ、ってゆうかエラいムズそうじゃね!!? そこで調べてみると、このゲームは単にレトロなアニメの手法を使っているだけでなく、難易度も魔界村やロックマン2のよう…

BJを見て

ブラックジャックではなくブロウジョブと読んだ俺は今日の世紀末覇者確定(・∀・)

手段を目的と取り違える愚か者たち

考えるまでもなく、日本語が話せても論理的思考力のない皮相的な人間は腐るほどいる。然るに、英語が話せればあたかも論理的思考力さえ備わっているかのように認識されている向きがあるのは一体どういうわけだろうか。 どんな言語が話せたところで、中身がな…

ポプテピピッパ

なる二次創作本(良い子は見ちゃダメだゾw)を発見し、一体これ需要あんのかよと思い悩んだ私は、知らないという罪と知りすぎる罠についてしばし考察せずにはいられなかった。 内容に関して言えば、とりあえずエロスとネタが見事に混淆していて、こげんマスタ…

隣人と宇宙人

今さら前回の選挙の話かよ!と思われるかもしれないが、まあダラダラトークの中にも、結局55年体制からそうそう変わってないくさい日本の状況が述べられたり、あるいは家族制度とユートピアのことが出てきて非常に興味深かった。 たとえば前者だと、自民党…

神の全能性と悪の存在、あるいは赦されざる者

「歴史とは偉人たちの伝記だ」とヴォルテールが喝破したのはもう250年も前のことだが、今日ではアナール学派を持ち出すまでもなく、歴史を構成するのが君主や卓越した文化人たちのみでないことはほぼ自明になりつつあるのではないだろうか(まあ急速にネット…

政教分離とキリスト教の相克:日本人の無宗教を生み出した要因への一考察

数日前に、世界における政教分離の比較の動画を転載し、政教分離という言葉の成り立ちや、あるいはそれをどのように今後の日本の運営に生かしていくのかについての国民レベルでの無知が、不毛な状態を生み出していると書いた(ついでに言っておくと、その最…

彼女がポニーになる時

女子がポニーテールにせんとする所作は、なぜにあれほど蠱惑的なのかと私は不思議に思う。 紐を咥えられたる唇、髪を掬い上げる所作、中空に向けた強き意志の込められたる眼差し・・・全てが何がしかの藝術を構築せしめんとする営為と感得せられ、私はいつも…

リベラリズム

を勝手に「博愛主義」のようにレッテル貼りし、差別的言動を繰り返す者や、あまつさえ他者へ暴力(ゲバルト)を用いる者さえ肯定・包摂せよなどと言う。 全く愚かしいことだ。 リベラリズムの根源にあるのは共生の作法・知恵の模索であって、無批判な全肯定で…

ブレードランナー2049:魂の唄

人工知能は人間を凌駕するのか?この問いの答えはYes and Noであろう。そもそも人間存在についての理解が極めて不完全なものであり、ようやく認知科学の知見などを通じて我々が「人間性」と考えていたものが「自動機械」的反応にすぎなかったことが明らかに…

「ブレードランナー2049」レビュー

これを見に行かずに何とする、というわけで昨日=公開初日に新宿ピカデリーで見てまいりしたよと。タイミングがタイミングなのでネタバレは一切なしで感想を書くと、(世界の描写は前作でも白眉だったのでそれを横に置くとすれば)これはもうキャスティングの…

「政教分離」から考える、我々の社会の成り立ち

「政教分離」について語られるこの動画を見た時、改めて言葉が独り歩きしがちな現状というものを思わざるを得なかった。そのことは、一国の首相レベルでの「憲法」であったり「立憲主義」であったりへの無理解・無頓着といった少し前に話題になった驚愕すべ…