ゴルゴンゾーラ×ハチミツ>魔法の白い粉

疑り深いヤツになっちゃったのは~週刊誌のせいじゃないお前のせいでしょ~♪でも、真実を知ることが、全てじゃな~い♪

フラグメント78:ルパン、もやしもんなど

今回のフラグメントは作品の感想がメイン。一番最初のはルパンの「グリーンVSレッド」、二番目は「嘘つきみーくん」、三番目は「ぼくらの」、四・五番目は「もやしもん」、六番目は「うみねこ」となっている。それにしても、こうして中途半端なまま眠っていた覚書を見ていると、簡潔に作品の評価をまとめるスキルの必要性を改めて感じる次第。



ルパン=ヤスオはかつての声優の名前→それもシミュラークル
シミュラークル、顔じゃない、他者からの承認、奥にいたじいさんが「本物」。本は歴史、外界の変化にもかかわらず年を取らない→虚構性(入れ替え可能)、じいさんは年を取っている→現実性、一回性、入れ替え不可能。「あえて」仮面を取らない→それさえもシミュラークルか否か解釈の余地を残す。いずれにせよ物語の自動生成を見守るオリジナルが存在する。閉塞感(狂騒的ルパンを「つまらぬもの」と言った上で訂正し、彼を切れないゴエモン)、変身願望、小さな栄光(ボーリング三位)、未来は勝ち取るもの。「炎の~」(→カリ城の表象)や変わってしまった日本という話→古き良きもの?パソコンやケータイと本の二項対立。あるいはそれらも含めてシミュラークル(one of them)。


<ある嘘つきの話>
彼は実の父親に監禁され。「嘘だけど」…ストレートな態度の回避。彼を見る人たちの目にはトラウマ、距離、知能、全承認してくれる共依存の対象、ハーレム。過去の傷、まだ全力を出していない。そんな自分を認めてほしい。そりゃよかったな。でも人には表層しか見ることはできんのに一体どーするつもりなんやろか?


<ぼくらの~ワクの扱いについて~>
ワクはノリが良く、周りを巻き込み引っ張っていく少年である。お調子者の感もあるし、サッカーをやめた話も考慮する必要はあるが、他の15人と比べてそう結論することに異論はないだろう(モジやダイチは、リーダーシップはともかく、ノリの点で問題あり。ワクはウシロとさえ上手くやっていた)。つまり、ワクは中心となる人物であり、ゆえに最も死んではならないキャラなのだ。逆に言えば、もし通常のヒーローものと違うことを示したいのなら、彼の早い死ほどうってつけのものはない、ということだ。こうして、ワクは最初に死ぬ人物ではなく、最初に「死ななければならない」人物となったのである。


<もやし、ザンジバーランドの快男児> →「かわいいは正義
射精して気持ち良さそうにしているのに興奮する。のに、押し倒されたいとはこれいかに。「沢木…君」がかわいすぎる。性欲を持て余す。最も甚だしい陥穽とは、それを意識しないことよりもむしろ、そのような言辞を弄ぶだけであたかも理解したような気になることである。


<メタ→玉ネギの皮
好きになったのが男だとか嫁とか愛してるといった言葉に逃げるのは簡単だが、それは認めえぬ欲望のすり替え(抑圧しきれぬ情動)。む、じゃあ肉体への耽溺は愛じゃない?面倒な問題…明らかに女性と認識してるのに最後の一線を死守。ボディー。タブーはそこに止める役割…抑圧。面倒だから一度話を捏造しようとした。先に四巻を見たのなら話は簡単。騙されたで済む。結城と似ている笹原は女とわかっていて時になぜか男に見えて気持ち悪い(名誉のために言っておくが、みな美人と評価してる)。一方で男か女かわからずに女とわかる時、強くひかれる(ボーイッシュ)。


<日曜日の渋谷>
ブックファーストでぼくらの13巻。うみねこ今日発売。バトラとマリアのアナロジー、ローザの非処女の話→かんなぎ、所有願望。キャラの否定は彼らを傷つける→キャラの現前性の利用…色々な意味で「駒」なのにそれが苦しむ様を割り切れない=キャラを認めさせる戦略+認識の対象化(それにほとんど誰もが耽溺しているがゆえに有効)+ひぐらしの復讐wもはや明治維新もすんだ。そして今年中にはミレニアムまで到達するに違いない。