2009-08-07 基準の崩壊と「空気」 抽象的話題 「絶対的な基準」への信頼が後退ないし消滅すれば、目の前の状況にアドホックに対応するしかなくなる。 それは「空気が読める」と言われるような柔軟性ないしは状況把握能力というよりむしろ場の雰囲気への怯えとそれによる支配なのであって、ゆえに「空気しか読めない」対応と呼ぶべきものである。 そしてまたこのような現象は、自己の確立よりも他者との融和を優先する社会においてますます顕著に表れるに違いない。