ゴルゴンゾーラ×ハチミツ>魔法の白い粉

疑り深いヤツになっちゃったのは~週刊誌のせいじゃないお前のせいでしょ~♪でも、真実を知ることが、全てじゃな~い♪

例えばこういうのこそ、「家庭科」で教えたらどうなん?:節約飯と経済感覚

 

 

 

自分が学校で家庭科の授業を受けている際、一体これに自分に何のメリットがあるんだろうと常に思っていたけど(だからエプロンの未提出で留年しかけるw)、仮にこういうものを紹介してくれんなら、多少は興味が湧くってもんだ。

 

この料理動画のどこに学生が受けるメリットがあるのか?と疑問に感じるかもしれないが、そもそもよほどのメリットを提示できなければ、カレーだか肉じゃがだか知らないが、家庭科でならったごときで料理をやるようになどならんだろう。ではその「メリット」とは何か?

1.楽に作れる→料理が好きでない人にもハードルが低い

2.健康的に痩せれる→不健康なダイエットの防止

3.節約できる(1)→ゲームやらコスメとかに金を回しやすくなる(あえて言えば無理な金稼ぎの必要性が減る)

4.節約できる(2)→貧困家庭の家計を助けることにもつながる

といった具合である。仮に友だち4人で集まるなら、多少材料が増えたとして、ひとり250円ほど出せば、揃って健康的な晩飯が食えるし、作るのも楽なんであとは炊飯器+αがあればよい程度だ。そこで余った金を遊びなり何なりに回せばいい。まあこれは前に言及した「沼」や「マグマ」の時にも述べたけど、「清貧」なんてくだらん精神論を広めようとするくらいなら、相手に対してメリットとモチベーションを感じられる節約術を提示し、結果として「清貧」に近いような状況へ到らせるよう誘導すればいいわけで、人間の欲望の理解というか、そのコントロールの仕方が実に下手っぴだなあと思う(ハンチョウ並感)。

 

もちろん、家で親に料理を作ってもらっている状況の学生で、これを見てすわ自分もやろうとなる人間は多くないだろう。しかし、「定番料理」とやらを作るようなことを学校で教えたとて、この外食産業が発達した今日、一体どれだけの人間に訴求力があるのかという話で、料理好きの人間にとっては児戯でしかなく、それ以外の人間にとっては無用の長物にしかならい(もう少し抽象化して言うと、食事であれ裁縫であれ、いくらでもアウトソーシングできるこの時代に、それでもDIYをしようという意識を受け手に生じさせたいと思うなら、コスパなりタイパなり、「それに見合うだけの圧倒的メリット」を提示する必要があるということ。何となれば学費などで金銭的に苦しくてバイトに追われていたり、奨学金返済で苦労している若年層も相応の数いるわけだしね)。そのような帯に短したすきに長しな事柄を貴重な時間を使って惰性で教えるくらいなら、外食するよりこちらの方が圧倒的にメリットがありそうだと感じられるような、もっと生徒に対し訴求力のあることをやったらどうか、と思う次第である。

 

そしてこのようにして、例えば家庭科を家計(社会経済や経済感覚)とも直結させるような工夫をすれば、それは「家事をやらされる教科」などではなく、社会理解を深めてQOLを上げるための極めて有益な科目とみなされ、その受講にメリットを感じる人間も増えるのではないだろうか。

 

もちろん、「手っ取り早く役に立ちそうなもの」ばかりをとにかく教えればいいというのは短絡的ではあるが、受講者がメリットも面白みも感じないことを、「学校でやることだから我慢しろ」と思考停止で押し付けて通ると思っているのだとしたら、あまりにも愚昧で無責任な態度とは言えるように思う。

 

以上。