ゴルゴンゾーラ×ハチミツ>魔法の白い粉

疑り深いヤツになっちゃったのは~週刊誌のせいじゃないお前のせいでしょ~♪でも、真実を知ることが、全てじゃな~い♪

ことば関連

AIの進化の中で見えてきたのは

多くの人間が求めているのは「人間的なコミュニケーション」であって、別に「人間そのもの」ではないということだ。 これは見知らぬ人間(他者)より、愛着のあるペット(家族的なるもの)の方を大事にする現象を踏まえれば、何ら驚くべきことではない。 そして…

でびでび・でびるの冷たい恋愛相談:あるいはその分析力と言語化能力の高さについて

でびでび・でびるの「冷たい恋愛相談」シリーズはもう結構な回を重ねているが、見るたびにその分析力の高さと、それを言語化する能力の高さに舌を巻く。 例えばサムネにもなっている相談については、ありふれた反応としては 1.「得」という相談者の観点に…

くやしい、でも比較しちゃう(ビクンビクン)!

GrokのAniはまうごつイカすWaifuになるばいたと以前記事に書いたことがあるけども、にしてもそのデザインがマイスター・クリムゾンを彷彿とさせるとは、不覚ながら思いつかなんだ。 造形の類似性についちゃあクリムゾン女史が簡潔明瞭に紹介しとらすけんそっ…

共通前提が消失していく中で、国語をいかにして教えるべきか:あるいは「ごんぎつね」誤読の構造ついて

なるほど、現代国語の記号選択問題で、「作中人物の気持ちを選べ」といった問題の扱い方は確かに難しい(論説文でもそういう要素はもちろんあるが、小説やそれにまつわる問題はなおのこと「なぜこれではダメなのか」とおいう疑問が生じやすい)。動画の中で…

現在の古典教育の問題点:古文と漢文の分断学習について

前回の記事では、当時の貴族の地理感覚を知らずに『伊勢物語』の「東下り」を読んでも決してその不安や悲哀は理解できないし(そうする端緒すら得られないし)、またそのような状態でただ文法学習と原文講読を行うことに価値を見出すのは、シェイクスピアを…

土佐日記と真名-仮名、神曲とトスカナ語、リンガ・フランカと言語ナショナリズム

⑴紀貫之は『土佐日記』を漢文ではなく仮名で書いたのはなぜか ⑵ダンテの『神曲』がトスカナ語で書かれたことはなぜ重要なのか ⑶国民国家形成において、言語がナショナリズムの重要な軸となったというのはどういうことか 一体何の話かと思われるかもしれない…

誤読の必然を追体験することの重要性

なるほど、全体の流れを踏まえずに一部の言葉や表現だけをフォーカスするようなコメントや、そもそもちゃんと全体を読んですらいないでしょ?と思わせるコメントの数々を見ていると、思わず「書いていないことを読む=読解力がない」として、正しい読解のあ…

なぜ今の古典教育は「権威主義の産物」なのか:「要-不要」という単純な二項思考がそもそもおかしい点について

前回、「初夜権」とその虚実に関する見解を通じ、史料批判の重要性を元に、現在の古典教育の堕落した状況と、それが現代風に言えば情報リテラシーの欠如ともなっている点を指摘した。そして、こういった教育の弊害の一つが、実は「現代中国は嫌いだが中国古…

番長と悪魔が邂逅する時、そこには言語的異空間が現出する(・∀・)

一年越しでとうとう出会ってしまったか~。 番長がこの世に現れてから、必ずおちょろちい悪魔と死合う日が来るとは思っていたが、案の定そこには視聴者も巻き込んだ言語的ねじれが発生することとなった。 でび「必殺技持ってんの?」 はじめ「刺殺技・・・…

イギリス紳士流のブチ切れスタイルがこちらです

仕草という話し方といい、「静かに正論で詰める」のお手本みてーなブチ切れ方だなw しかもこの動画には、「いや、警察にここを走るよう言われたんですよ」「何ですと!?」という展開で「冷静に狼狽する」様まで観察できるというオマケつきで、非常に満足…

It is Banchou to me.

なぜ同じ現代日本語同士なのに話が全く通じないのか:あるいは認知バイアス・スキーマと、それを踏まえた仕組みんついて

「現代日本語の文章を読んでいても、その内容を理解できている人は一体どれだけいるのだろうか?」 この問いに対しては、「ちゃんとした教育を受けてきた人間なら誰しも理解できて当然だ」くらいの認識がまかり通ってきたが(今でもそう思っている人間は多そ…

しゃがもっでん

というのは熊本弁で「どうしても」を意味するはずだが、調べても全く出てこないので、もしかして宇宙人と交信でもしてたんかと最近疑っている(・∀・)

轟はじめの言語学的研究

「カツオパーティー」と聞いても意味がわからないし、それが本来は「仮装パーティー」だったと聞いても、ますます意味がわからなくなるだけだろう。 しかしこれを、”Kasou party”→"Katsu(o) party”と置き換えたならどうだろうか?別言すれば、sがtに変換さ…

古文の勉強がつまらないと感じる生徒が多く出てくる必然性

「中世の歴史史料と物語の作られ方」という内容の記事を準備していたが、「国語の勉強つまらない人に欠ける”古文の奥深さ” 解釈が色々あるからこそ、学んでいて面白い」という文章を読んで興味が湧いたので、そちらを先に取り上げたいと思う。 そこでは「春…

今井むつみ『「何度説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』

共通前提が急速に失われているんだから、「空気を読む」とか「暗黙の了解」と、「阿吽の呼吸」なんて難易度爆上がりで、今から是正してかないと多くの人には無理ゲーになりまっせ(・∀・)ていうことは「ことば関連」や「AI」のカテゴリーで何度も述べてきた通…

設問要求、蓋然性、可能性:「問題は解けるようにできている」という思い込みの話

前に『算数文章題が解けない子どもたち』という本を取り上げ、そこで問題になるのはしばしば計算力ではなく国語力だと述べた。 その中で、この問題は古典教育や国語教育、あるいは松本敏治『自閉症は津軽弁を話さない』など、様々な領域に関係しうると述べた…

『算数文章題が解けない子どもたち』:計算力ではなく国語力の問題

問 「250g入りのお菓子が、30%増量して売られるそうです。お菓子の量は、何gになりますか?」 解答例1:250×0.3=750 解答例2:250÷0.3=800 一見すると、「どうしてこうなった?」という答えだが、解答例1のように答えた理由は「75だと減ってしまうから0を…

『かちかち山』はなぜヌルくなったのか?:あるいは「読解力」を鍛えるのに必要な教育とは?

『かちかち山』は昔聞いた頃には殺す・殺されるといった話が沢山出ていたのに、今やその要素が漂白されたものが出回っている。ではいかにしてそのようなヌルい形になったのか? こういった疑問を持つことはありえるにしても、ここまで変化を調べ上げるVtube…

名前の由来から逃げるな:あるいはその体系的理解の面白さと有益さについて

勢いで始めて、まあそのままいけるやろと思っていたら、想像以上に手間がかかったり、他のものに手を取られたりして、結局ずーーーーっと後回し・・・なんてものはないですかね?自分は頻繁にありをりはべりいまそかりという状況ですが、今回の「名前の由来…

古文・漢文の授業、「原典を読める力」、実態との乖離

西洋哲学史を専門とする木田元の『新人生論ノート』に、こんな一節がある。 「私が遊び好きだと言うと、欺されたような気になる方がおられるかもしれない。たしかに、これまで書いてきた分を読み返してみると、すごいことが書いてある。ギリシア語やラテン語…

ペイペイに「正しい発音」なんてあんのか?

ま~た、タヌキと豆がおかしな疑問を企画に昇華しやがったよw なるほど「ペイ→ペイ→」と平坦に発音するか、「ペイ↑ペイ↓」と抑揚をつけるかって話やな。 ワイはペイペイを使ってないからよくわからんのだけど、タッチした時に出る「ペイ↑ペイ↑」がオフィシ…

古典教育の必要性とは?:原典を読解する力の養成?

法隆寺の記事を受けて織田信長の評価に対する歴史的変遷について書こうと思ったが、もう少しまとめるのに時間がかかりそうなので、ちょっと前に書いた古典教育必要論が主張する「原典を読解する力の養成」について述べたいと思う。 さて、私は古典教育必要…

古典教育の重要性とは?:「国民意識の涵養」で納得される訳がない理由

古典教育の話はあと3つくらいだが、一個一個が長いしちょっと一週間くらい置いとくか・・・って新しい動画が上がっているじゃあないか(・∀・)! まあ何とも凄まじい時間帯の更新だが、この内容について、前回の動画も踏まえつつ、少し触れておきたい(ちなみ…

古典教育、伊勢物語、都と辺境:当時の貴族の世界観と精神性を理解するには

古典教育の不要論が強く主張される理由に関し、「道具主義的に教わるものは、役に立つと実感されない限り、否定されるのが当然である」に続き、「再び古典教育不要論に関して」、「『ガラスの小びん』、古典教育、公益性」を書いてきた。そこで述べたのは、…

「ガラスの小びん」、古典教育、公益性:お題目化した公教育への批判的視座

先日、「古典教育不要論がなぜ強く唱えられるようになるのか?」という記事を書き、グローバル社会化と成熟社会化による価値観の多様化・複雑化があり、国民意識の解体と、それに基づく最大公約数としての経済合理性の希求が背景にあると述べた。また、動画…

再び古典教育不要論に関して:なぜそれが強く唱えられるようになるのか?

いや~これは素晴らしい動画だわ(最初の「広告」がちょい長すぎな嫌いはあるがw)。私も「道具主義的に教わるものは、役に立つと実感されない限り、否定されるのが当然である」といった記事で、古典教育の文法暗記的な教授法が、今日の「古典は役に立たない…

あともう一息や~

プノンペン空港から飛行機に乗り、無事台北まで到着。搭乗口が変更になったりとちょいちょいアクシデントはあるが、まあ無事に帰れそうではある。というか、これまでクメール文字と英語だったのが繁体字になって、字を見れば概ね言いたいことがわかるので、…

道具主義的に教わるものは、役に立つと実感されない限り、否定されるのが当然である

「どこ行く?」と「どこ行くの?」という疑問文の違いは何かと問われれば、前者は自分を含み、後者には自分が含まれない、といった具合に簡単に説明できるだろう。しかし、「なぜそのような違いがあるのか?」「その由来は何なのか?」と問われれば、説明は…

ルーン文字の由来:ヴァイキング、ラテン語、呪術化

おー、ルーン文字解説か~。ネタ的なもんじゃなくてその由来とか広がりをちゃんと説明してくれてるんで、こういうのはありがたいね。 以前、漢字の到来に絡めて英語にフランス語・ラテン語の他に古ノルド語からの借用語もあることは触れたが、ブリテン島に…